中学受験・高校受験・大学受験にプロ家庭教師@東京
東京多摩西部地区でプロ家庭教師をしております。詳しくはプロフィールページをご覧ください。
プロ家庭教師・東京多摩西部地区 岡崎展久

生徒に教わるの巻・・「もっと、威厳をもって教えてくれませんか?」



(以下は、加工した話なので、実際とは、かなりことなっています。)


家庭教師は、基本、依頼を受けてから、ご家庭に参ります。

そのあとは、先に話をしたりするご家庭もあれば、
さきに、とにかく、指導してから、また面談をする場合もあります。

おおむね、少し話してから、指導、最後にお話しという流れが多いです。

相性もありますし、
帰ってから、ゆっくり相談されて、連絡という、
王道パター^ンもあれば、

即決で、次回のお約束をする場合もあります。

行く前から、お母さんが決めている場合もあります。

なんでもそうですが、
連絡は、早い方が、好印象であったということです。

こちらとしては、
ご依頼を受ける立場ですので、待ってるしかありません。

親御さんが今一つ乗り気でなくても、
生徒が、俄然岡崎先生でなきゃあだめだという場合もあります。

男子の場合は、ほとんど、ご依頼から決定まで
お母さんが決めていることが多く、
女子は、かなり、好みの幅があるという気がします。


生徒も最初のうちは猫かぶってますし、
化け猫がはがれるのが遅い場合もあれば、
2回目からは、やりたい放題の場合もあります。

結局は信頼関係ですので、
僕の方は、ゆっくり、丁寧に関係をきづいていくのが常道です。

生徒からは、易しい感じになるとは思います。

最近は、易しくしていると、
過小評価されるようで、
わがままいっぱいになってしまう、生徒もいます。

慣れてきたところで
ガツ〜ンとかます場合もありますが、

普通の、ちゃんとした生徒であれば、
終了まで
そこまでいかないことが多いものです。

何事もなく、もめごとや対立もなく
行くのが一番いいと思います。

受験の素晴らしい結果が出る場合は、大体
そういうケースが主であると思います。

家庭教師を30年以上やってきました。

いろいろな生徒、お母さん、お父さんと接してきましたので、

大体、これくらいまでは、許されるとか、
これ以降は、家庭教師の範疇をこえるとかという、
判断もさほど、常識からは離れなくなったような気がします。


一度、「アエラ・ウイッズ・キッヅ」という雑誌の、

覆面プロ家庭教師対談

という企画で、ほかの2人の家庭教師とそのあたりのことをお話しした時も、

同じような悩みでしたので
ほっとしたような気がします。

一人の方は、
だめなら、「すぐに手を引く」ということでした。

さる、家庭教師派遣会社の名物の大御所もそうなのだということでした。

もう一人の方は女性で
一度、ひどい目にあったことがあり、
いわゆるモンスターペアレントで

聞いていて、
そんなことがあるんだという感懐を持つようなはなしでした。

担当した生徒が、志望校に落ちてしまって、

その先生が、ものすごく責任を追及されたということで、

その追求の仕方が、常軌を逸していました。

それ以来彼女は、
そういう匂いの親御さんだと、
速攻で、やめてしまうそうです。

僕自身は比較的、
難儀な生徒も、最後まで踏ん張ってみるタイプでしたが、

何人か、

こちらが、うつ病になるような生徒さんもおり、それは、
だんだんお断りという風になっています。

人間どおしですから、
どちらが悪いとか、
1対1のばあい、

ジャッジもいないのでわからなくなることもあります。

家庭教師を始めた30年前は、
そういう、リング外?
のトラブルなどは一切なく、

生徒の成績を上げていれば、何の問題もない世の中でした。

僕自身の判断基準があって、
夜眠れなくなったり、
ジョギング中もいろいろと考えるようだと、
終了は近いと思っています。

プロであるからには、生活もかかっているわけで、
その辺も、お断りしにくいものですが、

最近は、だれかやめると、
誰かが、次にやってくるという、
不思議な法則に気が付いて
わりと気軽に考えています。

現在担当している、生徒さんたちも、
ほとんどは、昨年の今頃は、
お互い全く知らなかった方たちで

それは、受験をテーマとして向き合っていれば、
必然的に、
毎年おこることです。

家庭教師が有能であれば、合格するので、
それで終了してしまいます。
ノウハウを伝えれば、
クレバーな生徒さんは、いつか、僕のサポートなしに、
自分でできるようになる生徒もいます。

自分でできるようになれば、
お金を払って、最後まで雇う必然性はありません。

また、推薦入学などで、かなり受験前の時期に、決まった場合も、おなじです。

そういう場合で、気合の入ったお母さんは、
必要なくても、お礼のお気持ちで
入学まで続けられる場合もあります。

いずれにせよ、生徒に、必要性があって、家庭教師になる訳で、
合格、という段になると、
必然的に、お互いに、次のステップに進むことになります。


家庭教師の位置づけも、様々で、

何人も家庭教師がいて、
僕が、英語だけ担当しているというようなこともあるし、

お母さんのサポートに入る場合もあるし、
子供に学内入試のここだけやってという、リクエストのこともあります。


それは、プロとして、
相手の必要とするものを供給するということにおいては、
30年変わらないわけです。

その中で経験も積み、
先ほどの、別のプロの家庭教師の先生の
だめなものは、すぐに断るという姿勢も、
理解はしています。

僕が家庭教師初めてという場合はまれで、
たいていは、ほかの家庭教師さんの後に入りますが、

よく、
一体前の家庭教師は何をしていたんだろうという、
場合もあります。

気を付けないと、無責任な家庭教師は
生徒の資質を考えて、あきらめて、
ただお金のためだけに時間をつぶしているという場合もあります。


僕自身はそれは嫌なので、
正直に親御さんに言いますし、

また、
2時間でも接した以上
その2時間は何か残して帰るつもりではいます。

今担当している生徒でも、
次に来る家庭教師がいれば、
ここまではやってある、
と、はっきり次の家庭教師に分かるように、
鍛えているつもりです。

突然父親の転勤でやめる生徒がいたとき、

友人にメールで
「最後だからって手を抜くな、最後までちゃんとやんなよ」

といわれて、

「生まれてこの方、手を抜いたことなど一度もないんだけど・・・」

とメールで返したことが昨年ありました。

友人は
「そりゃ、お前はそうだな。」
と笑っていました。


せっかく知り合ったのだから、
まあ、一番思うことは、
生徒が、卒業して、
結婚し、
自分の子供に家庭教師を雇ったとして、
その時に、僕がどんな家庭教師だったか、
わかるんじゃないかなと思っています。

僕自身、小学生時代と、高校生の時、
2人の家庭教師と出会いました。

今考えると、無責任な人たちだったと思います。
当時は気が付きませんでしたが。



今回のお話は、
1昨年担当した女子生徒の話です。

彼女は、小学6年生。
先ほども申しあげましたように、
最初は、普通は、柔らかめに入りますが、
その当時は、
「やんちゃな、兄弟」を別に担当していて
手を焼いていたので、
きつめに入ってしまいました。

それでも2,3回終わるころには、

いつものやわらかめな先生になっていました。

それにつれて彼女もだれてきて、
だんだん逆らうようになりました。

限界が来て
ややキレ気味に指導したら、
彼女も神妙な顔をしていましたが、
たまたまその日は眠かったようで

眠い場合いろいろな対処法がありますが、
僕は彼女を10分寝かしました。


普通、寝かすと、
「先生すっきりした」
と、感謝され、
勉強もはかどり、
さばけた先生だと、信頼も厚くなるのですが、
いかんせん、
彼女は大物で
一回寝たら、
完全に熟睡してしまいました。

たたき起こしても、起きないし、
机の前に坐らせると、
すぐ寝てしまいます。

もちろん寝かせた10分は、
僕の勝手なので
10分以上は延長するのですが、
それどころではありません。

まったく勉強になりません。

そういう場合は、
まあ時間よりやや伸ばして終わり、
次回、できなかったことをするつもりでした。


彼女はバレーボールのクラブチームに所属していて
たまたまその日は、
練習後、お母さんが風呂に入れてしまって眠くなったらしいのですが、

その次の家庭教師時、バレーボールの練習もないし、

今日こそは、ガッツリ勉強できると思ったら、

また
彼女が
「やばい!」

というので
「トイレ?」
「風邪?」

と聞いたら、

いや、また眠くなってきたということ。


「そんなに眠いなら、もう僕は君の家庭教師はできないから、
もう来るのやめようか?」

と聞いたところ、

「いや、来てほしいんだけど、どうも岡崎先生の顔を見ると眠くなるのよ。」

といいます。

そんない甘く見えているのかとがっかりしていました。

柔らかく入るのが通常で
彼女とはまだ初めて3か月くらいでした。


ところが彼女が意外なことを言い始めました。

「もっと、威厳を持ってやってくれませんか?」

厳しくすると、関係性が崩れると、ずっと思ってきて
それで30年近くやってきたのに、
厳しく接してほしい、と子供に言われてしまいました。

まあ、仕方がないので
仮面をかぶって、厳しい先生に変身してみました。

変身したら、彼女はすこぶる上機嫌で
眠気も飛んだようです。

ビシバシ、厳しい言葉を投げつけると、
はいはい、指示に従います。

なんだか狐につままれたようでした。

休憩中も、
ゲームをいじってましたが、
再開すると、宣告したのに、やめないから

「早くしろ、バカヤロウ」

と怒鳴ると、

嬉しそうに従います。

「なんじゃ、こりゃあ」

と、松田優作なら言うかもしれません。


「こわもて」を演じるのは、初めてで、
僕も解説していると、

ついつい、易しい仮面が出てきて、
僕も戸惑いました。
30年この方法論でやってきて、
あまりにもひどいと、
時々切れてみせる

そして、元の優しい先生にもどるという、
ワンパターンでしたから。

でも正直にどっちが楽かと言われたら、

おこるほうが楽です。

出来なかったら、

「いつも適当に読んでるから
いざというときできないんじゃ」

と、すごみます。

このままいくと、

ついには、関西弁まで出てきて

「なめとんか、ぼけ」

とか言いそうですが、

彼女は、怒鳴りだしたら、
なんだか、うっとり、
指示には従いだしたので、
そこまではいきません。


家庭教師というか、先生というのは、

どちらかというと、
多分性格的には、

攻撃的で
それが裏返って、優しい演技をしているだけで、

本質的には、

罵倒するのが性に合ってるのかもしれません。

僕自身運動部だったので
「やる気がないなら辞めてまえ〜」
「死ね、ぼけ」

と先輩から言われていたし、

僕自身も、

多かれ少なかれ

そういう感覚は、後輩に対して持っていたので、

これが

地、といえば
地、なのかもしれません。


それで、その生徒とは、折り合いがついて
その後はうまく受験まで行きました。

どっちかというと、あとで考えると、
僕が生徒に
操られたような格好です。

まあ、でも、うまくいけばいいんです。

いつも、相手がいるんだから、

そのやりかたは、最悪だろうと思っていたら、
生徒が、それが、
その生徒と僕の距離としては
一番うまくいくと教えてくれたのでした。




Posted at 2014年12月02日 10時00分39秒 []